『6歳のキミへ』
「6歳の子供に説明ができなければ、理解したとは言えない。」
ドイツの理論物理学者、アルベルト・アインシュタインはこんな言葉を残したのです。
ここで単純でアホな僕はこんなことを思った。
「じゃ今やってることを6歳の子供に向けて書いたら、めちゃくちゃいいトレーニングになるよなぁ」
そんなこんなで、今日は6歳の子供に向けて、手紙を書いてみるのでした。
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『6歳のキミへ』
やぁ。はじめまして。急に知らない人から手紙が来て、ビックリしただろう。
ボクの名前は日南太。ヒナタって読むんだよ。なかなかいい名前だろ?けっこう気に入ってるんだ、この名前。キミの名前は知らないけれど、きっといい名前なんだろうな。
けどどーせ、学校行く時名札つけ忘れてるんだろ?つけていったと思ったら、洗濯してお母さんに怒られちゃってたりしてね。ボクはそんなヤツだったよ。
さて。
今からカレーを食べようとしているんだけど、キミに伝えたい事があったから、忘れないうちにこの手紙を書いておくね。あまり長くならないようにするから、ちゃんと最後まで読んでほしいな。
いきなりだけど、1つ質問をさせて。
「キミは幸せになりたいかい?」
そりゃもちろん、なりたいよね?幸せになりたくない子なんて、いないよな。当たり前じゃんって話だね。
でも、幸せになりたいのになれない大人が、世の中にはたくさんいるんだ。ボクはもう大人になったから、わかるんだよ。そして、そんな幸せになれない大人達はみんな、世の中のせいにするんだ。「世の中は怖い」「ちっともいい事がない」ってね。
だけど幸せになれないのは、世の中のせいではなくて、自分のせいなんだ。
そのことに、みんな気づけない。
キミはまだ知らないかもしれないけれど、世の中ってとっても素晴らしい場所なんだ。怖いところもそりゃちょっとはあるんだけど、しっかり勉強して、しっかり世の中のことをしれば、キミにとって幸せな場所になる。全部キミしだいなんだ。
キミには幸せになってほしいから、幸せになるためのコツを教えておくね。これ、ボクも最近知ったんだよ。
まず、難しい話かもしれないけれど、幸せになるためには、幸せになろうと頑張ってはいけないんだ。いつか幸せになろう!と思えば思うほど、幸せにはなれなくなってしまう。
なぜなら、幸せはすぐ目の前にあるからなんだ。遠くを見てしまうと、それに気づけないんだよね。
幸せになるためには、目の前の幸せを見つける力、感じる力を身につけなくてはいけないよ。
幸せな人って、最強なんだ。なんでも幸せに変えちゃうんだもん。キミの目の前にもきっと幸せがある。まだ、見つけられないかな??嘘じゃない、ホントにあるんだ。今はわからないかもしれないけど、きっとこの話の意味がわかる時がくる。この手紙はちゃんと大きくなってもとっておいてね。
よし、じゃあ幸せをになるためのコツをお話しするね。
そのコツっていうのは
『とにかく人に与えること』なんだ。
どういうことかというと、そうだなぁ。
友達と遊んでいて、みんなお金を持っていなくて、お菓子を買えなかったとするじゃない?キミだけ少しお金があって、お菓子を買えたとしよう。そのお菓子はそんなに多くないんだけれど、それをみんなに分けてあげるんだ。1人じめせずに。きっとみんな喜んでくれるよ。もしかしたら「ありがとう!」とか、「こんどボクのお菓子あげるね!」って、言ってくれるかもしれないね。そんなお友達だったらサイコーだ。
でね、これをとにかくいろんな人にやってみるんだ。与えて、与えて、与えるんだよ。そしたらいつの日か、「ありがとう!」って喜んでいるその人よりも、自分の方が嬉しい気持ちになっていることに気づくと思う。
そう。もらうより、与える方が幸せになれるんだ。
うばうのは最悪だよ。不幸になっちゃうからね。んで、とにかくいろんな人に与えていいんだけど、与えない方がいい人っていうのが世の中にはいるんだ。でもそれを知るのはまだ早いから、キミがもっと大きくなってから話すね。
『人に与えること』これが幸せになるコツだよ。だまされたと思って、今日から少しやってみて^_^
ごめんね、けっこう長話ししちゃったね。どうしても、キミに幸せになってほしくって。
うわ、せっかく温めてもらったカレーがすっかり冷めちゃってるよ。もう一回温めてもらってくるね。
また、お手紙書くよ。
楽しみにしてて。^_^
日南太より