人を喜ばせる準備

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↑最近、布団の上に座って勉強して、眠くなったら秒速でねるというスタイル。

 

おはようございます。考え事をしながらお風呂をあがったら、なぜかパンツではなく靴下を履いてしまい秒速で脱ぎ捨てた日南太です。もはやおっちょこちょいの域を超えていると思います。

 

さて。

今日はゴリゴリの仕事の話をします。長くなると思うので、暇を持て余してる時に読んで頂けると嬉しいです。

僕が現在勤めている会社は「あらいフードサービス株式会社」です。

この会社が出している居酒屋が

「博多一番どり居食屋あらい」

で、その名の通り、博多一番どりというブランド肉をメインとした焼き鳥、唐揚げから始まり、様々な料理、飲み物を提供しています。

居食屋とは...

       「居」心地の良い

       「食」を楽しむことのできる

我が「屋」のようなお店作りをして、お客様に愛してもらいたい。

そのような思いが込められています。

 

そんな博多一番どりは昔100店舗以上あったのに対し、現在はFC店合わせて約70店舗。最近また2店舗潰れることになりました。

思ったような利益が出ていないわけですね。

それに加えて他の飲食店と同じ、人手不足の問題も抱えています。

時代が変わっていく中でそれに適応していくように生まれたのが、今僕がいる

「角打ち博多一番どり居食屋あらい」です。

 

「酒屋の店頭で酒を飲むこと」を「角打ち」といいます。

その昔、秤り売り用の酒を四角い升に入れ、角に口をつけてその場で立ち飲みしていたことから、「角打ち」と呼ばれるようになったと言われています。

まぁ要は、「ちょい飲みできまっせ」てとこですね。

スタッフの数は1〜2人で、今まで人を雇って人件費を使っていた作業を「お客様」にやってもらいます。お酒を注ぐのも、おでんや牛すじ煮込みをとるのも、全てセルフサービスです。

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僕がいる松島店は4店舗目で、あくまでお持ち帰りをメインとして設計されたお店なのですが、予想以上に店内の売り上げが多く、売り上げの半分以上が店内売り上げとなっています。

 

この店の店長を任されていて、(正式には店長じゃない。早くちゃんと店長になりたい)

持ち帰りの常連さんも付くようになりました。しかしこの付近では毎日のように飲み歩いている人が多く、店内需要が高いのは明らかです。

これから先売り上げを伸ばすためにも

「持ち帰り専門店」として認識を持ってもらうことに時間とコストを支払うより、

「角打ち居酒屋」だという方向に持っていったほうがいいと思う。

 

さて。ここから本題に入ろう。

「角打ち博多一番どり松島店」を、どうすれば繁盛店にすることができるのだろうか。答えは必ずあるはずだ。

 

まず、持ち帰りではなく店内にお客さんを呼び込むために仕掛けることは

「持ち帰りと店内の差別化を大きくしておく」

ということで、今やっていることでいうと、

お持ち帰りはすでに焼き上げてある、そこに並んだ焼き鳥を持って帰ってもらい、そこで

「店内でお召し上がりのお客様には、焼きたてをお出ししてますのでぜひ^_^ 」

とアピールすることが重要だと思う。しかし持ち帰った焼き鳥も、温めたら結構美味しい。「焼きたてはもっとうまいのか」と、店内にも来てくれるハズだ。

 

しかしそうなってくると新たな問題が発生する。「持ち帰り専門店」として成り立っていたのに対し、「居酒屋」として近辺にある飲食店との激しいお客さん取りに参加することになることだ。

近辺にはジョイフル、すぐ横の居酒屋「ディナーズ禅」、格安炭火焼肉屋、角打ち居酒屋じゅげむ。

競合揃い。ではどうやって差別化を図るのか。

 

今の時代、「味」「安さ」「品揃えの良さ」そういったクオリティや機能で差をつけることは難しくなってきた。ネットが普及してクオリティのコピーがたやすくなったからだ。

どこも美味しいし、どこも安い。

今は物(機能)検索でも店検索でもなく、

『人検索』の時代だ。

「どこも美味しいし、どこも安いし、どうせ変わらないんだったら、あの人のいる店に行こう」

そう思ってもらえるように持っていくこと。

つまるところ、お客さんにアピールすべきなのは店の安さや商品なんかじゃなく、ここでいうところの自分(日南太)であり、スタッフであり、「その僕らがやっている店だよ」ということ。

 

じゃあどうやってそれをお客さんにアピールする?

僕が出した答えは、『手紙』だ。

お客さんに手紙を書いて、ポスティングする。

ポスティングはどこの飲食店も行なっている広告の王道的手法で、今日も明日も、バイトの人が何かしらポストにチラシを入れている。

あれ、正直うざいよね。(笑)

「チラシお断りします」なんて書いちゃってる人もいたりする。

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うちがやっているポスティングで使うのはこのチラシ。

何百件も、上司が歩いてポストに入れているんだけど、見ての通り「お店の内容の宣伝」しかやってないんだよね。

「こういうお店です」つまり店検索をさせているわけだ。それじゃあ他の競合と差別化が図れない。

このチラシを、手書きのお手紙にしてみたらどうだろう。

まず、「お手紙お断りします」なんて人は、まさかいないよね?必ず受け取ってくれる。

そしてお店からのお手紙なんて珍しいから、必ず目を通すハズだ。

みんなが効率化を求め、「綺麗な見やすいチラシ」をポンポンポストに入れていくおかげで、

「気持ちのこもった手紙」の価値がどんどん増していく。

だれもやらないことにこそ希少価値が生まれる。

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まぁ、イメージはこんな感じ。「手書き」にこだわることと、自分や、スタッフ(許可もらえれば)の写真を付けること。

そして、僕たちに子供が書いてくれた手紙を貼り付けておく。

それらを数百枚コピーしてポスティングすれば、店に足を運んでくれるお客さんは増えると思う。(コピーであることにそこまで問題はないハズ)

「客数が増える」という、売り上げを伸ばすために必要なことを手紙によって叶えることができるんじゃないか。

どうだろうか。

やってみないとわからないよね。

 

いずれにせよ、「手紙」というのは気持ちを伝えるための手段。

「お客様に喜んでもらいたい」

そんな気持ちと、愛嬌だったり、人の温もりのある気遣い。

人はそこに反応すると思っている。楽しい時間はそういう場所で過ごしたいハズだ。

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昨日は、初の貸切20名様で利用して頂いた。

みんなで盛り上がって、大人も子供もダンスパーティー。そこにはひたすら笑顔があった。

途中から僕は感動して泣きそうになっていた。

なぜかって、実はこのお客さん、この間記事で書いた「ピークエンドの法則」を意識して

ひよこのピナンシェというお菓子をあげたお客さんだったんだ。

お客さんに聞いてみたところ、年末この店に来た時に、とても気に入って下さり、新年会をここでやろう!と前日に呼びかけたところ、7家族集まったとのことだった。

そして、この中には普段1人で持ち帰りをしてくれたり、1家族でご来店して下さっている方がたくさんいた。

 

毎日毎日、誰一人として逃すことなく喜んでもらおうと行動してきた結果だと、前向きに捉えている。

自分の準備不足で、喜ばせることができたハズだった人を不機嫌にするようなことはしたくない。

「仕込み」=「人を喜ばせる準備」

僕はそう思っている。

地味で、できればやりたくない作業。毎日のトイレ掃除や窓拭き、牛スジ煮込みやおでんを作ったり、唐揚げ肉を切ったり。そんな仕込みも、その先に喜ぶ人がいることを想像すれば、完璧にやり抜ける。

仕込みをサボるって、マジでもったいないよ。

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だって、子供達の笑顔が待ってるんだから(*^^*)

最高だよね。こーゆうの。本当に嬉しかった。

 

春ちゃん、七海ちゃん、結愛ちゃん、

ありがとう。また、喜んでもらえるように頑張るね。今度はお兄ちゃんがお手紙書くから、楽しみにしてて。

お店で待ってます(*^^*)

 

アレ、また「手紙」だ。すげぇや手紙って。

すごい可能性があると思うんだよね。。。!

まっ、これ以上続けると誰もついて来れそうにないから、この辺にしておきます。

今日は、ガチで仕事の話をしてみました。今度手紙について本気で調べて記事にしようと思ってます。

 

こんな感じで、このブログでは僕の、

「物語」「気づき」

をど真ん中に置いて毎日更新していきます。ここまで読んで下さっている方、いつもありがとうございます。

この小さな小さな活動が、いつしか大きな価値を生むことを信じて、これからも続けていきます。

見て頂けると幸いです。

 

お互い頑張りましょう。

それだは、また明日。