87 / 当時の努力と今の努力
_______人それぞれ、夜型とか朝型とかいろいろあるが、僕は完全に朝型だと思っている。
朝の時間がたくさんある方が幸せだ。これは高校時代から変わらない。
野球に明け暮れていた当時は、夜中の0時まで素振りをして、死んだように寝て、朝5時に起きてランニングをしに行くということなんて多々あった。朝起きられない日は、「何やってんだおれ」と自分を責める始末。
今考えれば、あんな無駄な、非効率な努力なんてあったもんじゃない。でも当時は、それが正しい努力だと本気で思っていた。無知ゆえに、ただきつい努力をしている自分に酔いしれていたのかもしれない。
3年間、必死に努力をしたつもりだったのに、最後の夏の大会で一瞬たりとも試合に出ることができなかった。一瞬たりともだ。出たといえば、外野のイニング開始前のキャッチボールの為にグラウンドへ出たぐらい。
惨めだよね。 努力は、報われなかった。そう思っていた。
完全に病んでいたのだが、意外と早く次の目標は決まった。ボートレーサーになることだ。同じクラスの女の子との会話がきっかけだった。その日の真夜中、2時とかそのぐらいだっただろうか。
「俺、ボートレーサーなるわ!」
と、その女の子に電話をかけた。(その子は生粋の夜型だ)
次の日、一発合格で全額キャッシュバックされるとい、10万円する教材を、親にも相談せず自分の貯金を全て使い果たして、本気で一発合格するつもりで買った。
三者面談で、担任の先生にもボートレーサーを目指すことを伝えた時は
「あんた、絶対に一発じゃ受からんよ」
と言われたことをよく覚えている。その言葉に対して、「みてろよぉ、一発で受かってやる」という反骨心のようなものも、少しあっただろうか。
努力しても報われなかった経験のおかげで、頭を使うこと、効率良く努力することが本当に大切なんだと気づくことができた。
幼い頃からボートレーサーを目指しているヤツがいる中で、ボートレースのボの字も知らなかったような人間が、数ヶ月後の試験に受けようとしているんだ。毎日が戦いだった。
ホームルームが終わると、部活のない3年生たちは教室やトイレで友達と話しながら時間を潰していたが、僕は一人でそそくさと帰った。
部屋に戻ると、目の立体感覚を鍛える道具を使って自分が決めたセット数を毎日こなし、何キロか離れたバッティングセンターへ走って行き、1日1ゲーム、170キロの玉で動体視力を鍛えた。毎日の体幹トレーニングも欠かさずやった。朝4時に起きて教材のDVDを使って勉強したかと思えば、学校の進路室の人にお願いしてそこのテレビでもDVDを使って勉強した。
褒められたものではないが、授業中はよくトイレに行ってきますといって抜け出し、トイレでストレッチをした。10分間の休み時間になると、管理栄養士さんのところいってひたすら食事に関する質問をぶつけていた。
福岡で行われていたセミナーにも自分で申し込んで、電車でよく行っていた。そこで学んだことを、家で全て実践する。
「これを毎日やっていていいのか?もっといいやり方はないか」 努力が報われないのが怖くて、ひたすら自問自答していたと思う。
努力を続けた結果、試験は一発で合格した。
一次試験、二次試験、そして四泊5日の三次試験を突破して、家に合格通知書が届いた時は、
「うおぉーーーーー!!!!よっしゃあーーー!!!!」
合格通知書を投げ捨てて、友達とひたすら叫んだ。テンションが上がりすぎて、合格通知書を盛大に踏んづけてしまい、ローファーの型がくっきりと残った。(笑)
1700人受けたうちの、50人に選ばれたんだ。そりゃあ、嬉しいよね。
たくさんの人が喜んでくれて、卒業アルバムも、
「お前に賭けるからな!」「応援してるぞ!頑張れよ!」
そんな言葉ばかり。
本気で、この言葉に、応援に応えるつもりだった。
喜びも束の間、数ヶ月後には第一回判別試験に落ちて脱落者となってしまうんだけど。。
あの時、努力していた自分を誇りに思う。ゼロからスタートして、一発合格するという1つの結果を出したんだ。
しかし振り返れば、決して自分の努力だけで掴み取った結果じゃない。努力している僕を支えてくれた人達のおかげだ。そんな人達に、感謝の思いが尽きない。
いつからだろうか?
あれだけ努力していたのに、ただただ、日常をそれなりに楽しく過ごしている。
しかし、それでは自分の望むものは手に入らない。幸せや、高収入や、健康、パートナーとの良い関係。望むものは人それぞれだが、努力をせずにそれらを求めている。
おそらくほとんどの人が、部活で努力をしていたハズなのに、社会人になった途端努力することをやめる。努力することが恥ずかしいとでも、思っているのかもしれない。
努力に対する考え方は、本当にいろいろある。
「影でやる努力こそ、努力だ。」
「努力は必ず報われる。報われない努力は努力とはよべない。」
「自分で努力しているとは思っていないけど、側から見たら凄まじい努力をしているように見える。この状態が1番いい。」
本当に、いろんなな言葉があるよね。考えかたは人それぞれだ。
僕は人との出会いが大好きで、出会う確率を上げる努力をしている。そもそもどういった時に人は『出会い』を感じるのか考えてみたところ、どうやら『会話』をできた時みたいだ。
すれ違った人のことを、『出会い』とは感じない。何かしらのコミュニケーションをとって初めて出会いを感じる。
そこで、旅行に行った時に、飲食店では必ず人との会話が出来るお店に入るようにしている。
いわゆるチェーン店に入ったところで、出会いが生まれる確率は低い。
こないだ東京に行った時の出会いなんか本当に最高だったんだけど、そのうちの1つにトマトラーメン屋さんがあった。
僕は、せっかく東京に来ているのに、今住んでいる福岡で食べられる料理を食べるほど、知性が低いわけではない。もちろんそこにしかない店に行き、その地域の料理を楽しむ。
東京 渋谷 地元 飲食店
と、ググってみた。地元 と入れるのが大事で、そこに住んでいる人たちが好んでいるものが検索結果として出てくる。
すると、1つのトマトラーメン屋さんが1番上に上がってきたため、そこに行ってみることにした。
めちゃくちゃ美味しかった。
福岡では味わったことのない味だ。トマトの甘みや酸味、そこに加えられた絶妙な割合の調味料と、とろっとろのチーズ。そして程よい硬さの麺が最高にマッチしている。スープまで全て飲み干し、僕はお会計の時、女性の店員さんに思わずこう言った。
「めちゃくちゃ美味しかったです!遠くから来たんですけど、この店に来て良かったです!東京きたらまた来ますね!」
女性の店員さんはこう言った。
「ありがとうございます!嬉しいです。うちは本当に人気が出てきてて、最近だと関東には数店、あとは熊本とか福岡とかにもお店だしてます!ぜひそちらにも行ってみてくださいね^_^」
「え、そうなんスか」
僕はここで一回死んだ。
【今朝のラジオ】
41 / 片付けで心を整える。
→https://radiotalk.jp/talk/226386
【昨日の食事】